早めのケアが大切！肌の乾燥とかゆみのケア方法

空気が乾燥する寒い季節に乾燥肌の悩みを訴える人は多いものですが、最近では季節を問わず、１年中、乾燥肌に悩む人が増えているようです。
乾燥肌はかゆみを伴うので、どうしても我慢できずにかいてしまう人も多いのではないでしょうか。
そうすると、肌が赤くなり湿疹も出てくるので、さらに肌の乾燥が悪化してしまうことになります。
どうして１年中、肌が乾燥するのか、また、乾燥肌になるとどうしてかゆくなってしまうのでしょうか。
さらに肌のかゆみを抑える方法や乾燥肌のケア方法も併せてご紹介します。

どうして肌が乾燥するの？

肌が乾燥してしまう原因は、いくつかあります。
通常であれば肌には外部からの刺激である、紫外線やアレルゲンなどから守ってくれる物質があります。
皮脂が作る皮脂膜や、天然保湿因子、そしてセラミドなどから構成される角質細胞間脂質という３つの物質が皮膚にはあり、これらがバリアを形成して、外部刺激から肌を守り、肌内部の水分が蒸発しないようにしてくれています。
バリア機能を果たしている３つの物質量の低下が、バリア機能を低下させて、乾燥肌を招いてしまいます。
まず、皮脂膜となっている皮脂の分泌量が低下すれば、外部からの刺激が角質層に直に伝わりやすくなります。
皮脂の分泌量は、年齢と共に低下していきます。
天然保湿因子は、角質細胞内に存在しており、アミノ酸や乳酸、尿素などから構成されています。
天然保湿因子は水分を抱え込む性質があり、細胞内の水分量を一定に保つ働きをしています。
しかし、加齢やストレス、日焼けなどで、天然保湿因子量が低下します。
レンガのような構造をしているのが角質細胞で、このレンガとレンガの合間を埋めるセメントのような働きをしているのが、角質細胞間脂質です。
角質細胞間脂質はセラミドが大半で、他の脂質と一緒になり、細胞間の保水機能の役割を果たしています。
アトピー性皮膚炎は、このセラミドの量が極端に少ないことが原因となっています。

乾燥肌になるとどうしてかゆくなるの？

皮脂や天然保湿因子、角質細胞間脂質の減少によって、肌内部の水分含有量が低下した状態が乾燥肌です。
肌のバリア機能もかなり低下してしまっているので、ここに外部からの刺激が加わってしまうと、肌にかゆみを感じてしまうのです。
外部からの刺激には、さまざまなものがあります。
健康な肌では問題のない化粧品なども、バリア機能が低下した肌にとっては大きな刺激となります。
また、髪の毛や衣類が触れることさえも肌への刺激となり、かゆみを生じさせてしまいます。
さらに、健康な肌は弱酸性なのですが、乾燥した肌のphは、アルカリ性に傾くのです。
アルカリ性に傾いた肌は、雑菌が繁殖しやすい状態になるので、これも肌がかゆくなる原因とされています。


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乾燥肌のケアとかゆみを抑える対処方法

肌がかゆくなると、どうしてもかいてしまいますよね。
一時的にはとても気持ちいいものですが、かくことで肌に傷がつくので、肌が炎症を起こします。
肌が炎症を起こせば、さらに刺激に敏感になるので、かゆみもより強く感じるようになるという悪循環に陥ってしまいます。
かけばかくほどに、かゆみが強くなり辛くなりますから、かゆみを抑えるための有効成分が配合された塗り薬などで対処しましょう。
かゆみがひどくならないように早めに対処をすることが大切です。
尿素やセラミド、抗ヒスタミン剤などの有効成分が配合された薬、クリームが販売されていて、保湿作用や炎症を沈める効果があります。
また、衣類や寝具などの摩擦による刺激もかゆみを悪化させる原因となるので、素材選びにも注意しましょう。
化学繊維やウールなどのチクチクする素材は避けるようにして、コットンやシルクなどの肌にやさしい自然素材を選ぶようにしましょう。
かゆみがでるほどに乾燥した肌は、入浴時に熱いお湯に浸かるのも避けるようにしましょう。
肌内分の保湿成分が出やすくなるので、ぬるめのお湯に短めに浸かるようにして、身体を洗う時にも、肌にやさしい素材のボディタオルでやさしく洗うようにしましょう。
また、かゆみを抑えるための薬は、お風呂あがりに塗るのがおすすめです。
薬を使用しない場合でも、低刺激の化粧水や乳液などで、お風呂あがりには肌をしっかりと保湿してあげましょう。

まとめ

できてしまった乾燥肌のトラブルは、かゆみが悪化する前に、早めのケアが大切です。
どうしても無意識のうちにかいてしまい、乾燥肌やかゆみがどんどん悪化してしまい、修復にも時間がかかってしまいます。
かゆみを伴う乾燥肌は、肌本来のバリア機能が、自力では回復出来ない状態になっていることがほとんどですから、有効成分が配合された市販薬を使うのもおすすめです。
また、肌の保湿も心がけて、肌への刺激となる衣類や寝具、化粧品選びにも注意をしましょう。
極端なダイエットや栄養の偏った食生活も、肌の乾燥やかゆみにつながります。
肌のケアと同時に、バランスの取れた食事も心がけるようにしましょう。

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