2016年9月11日(Sun)
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大人のニキビケアは、お肌と心身のお手入れから始めましょう
肌のお手入れ / 2016年9月11日(Sun) / fine
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顔にポツンとできたニキビ。10代の頃のように顔のあらゆる部分に沢山出来るわけではないけれど、治るまでの時間が長く跡も残りやすい…大人ニキビにはそんな特徴があります。ニキビの毛穴に詰まっているものは皮脂やその分解物。それについては、思春期ニキビでも大人ニキビでも違いはありません。しかし、皮脂の分泌が過剰なことが主な原因である思春期ニキビとは異なり、大人の場合は、オイリー肌でない方にもニキビができます。それは一体何故なのでしょうか…?
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そもそもニキビはどうしてできる?
私たちの皮膚は、皮脂という天然の保湿クリームによって守られています。皮脂は毛穴の中にある皮脂腺から分泌され、毛穴の内から外へ随時流れ出て私たちの皮膚を保護してくれています。ところが、出口の毛穴が何らかの理由で詰まってしまうことをきっかけに、行き場を失った皮脂が滞留し、毛穴内部で周囲の垢と混ざり合うことで固まり(角栓)ができます。すると、皮膚常在菌であるアクネ菌や皮膚ブドウ球菌が、好物である皮脂を栄養に毛穴の中で大量に増殖して皮脂を分解、その分解物が炎症の直接的な原因となり赤いニキビを引き起こします。さらに炎症が進むと患部に白血球が集まり始め、炎症の治療の過程で死んだ白血球の残骸が膿胞となり、腫れた黄色ニキビへと移行します。
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大人ニキビの原因と対策
ニキビ生成の仕組みを知ると、皮脂が毛穴から出られなくなるきっかけを防ぐことができれば、そもそもニキビを作らずにすむことがわかります。
大人ニキビの場合、毛穴回りの角質細胞が厚くなる現象(角質肥厚)が出口を狭め、そのきっかけになるケースが増加します。角質肥厚は、摩擦や紫外線などの皮膚へのダメージ・睡眠不足や不摂生な生活・ストレスなどが要因で表皮細胞の代謝サイクル(ターンオーバー)が乱れることによって起こります。その肌を触ってみるとやや硬くゴワゴワしています。角質肥厚を防ぐ対策としては、日々の保湿ケアと併行して、ターンオーバーを乱すそれらの要因に気を付けることです。ストレスを回避することはなかなか難しいので、運動や趣味を楽しむなど、ストレスとうまく付き合いつつ、できるだけ溜め込まないように心掛けます。
そのほか毛穴詰まりのきっかけには、メイク汚れが物理的に毛穴を塞いでしまい、そこに雑菌が繁殖してニキビができる場合もあります。メイクはきちんと落とし、肌を清潔に保つようにします。
加えて女性の場合は、月経周期による排卵後の黄体ホルモン(プロゲステロン)の増加で、皮脂の分泌が増加、一時的にニキビができやすくなります。この期間はPMS(月経前症候群)期と言われ、心身ともに不調になり、肌も紫外線やその他の影響を普段より受けやすくなります。おおよそ月経の1,2週間前から月経が始まるまでがPMS期となりますが、その日数や不調の現れ方には個人差があります。まずは1か月、自分の月経周期と肌や体調の変化をチェックし、翌月以降の対策に生かしましょう。そろそろPMS期かなと思ったら、普段よりUVケアに気を配ったり、身体を早めに休ませる意識を持つ…それがそのままニキビケアへとつながります。
最後に
思春期ニキビとは異なり、大人ニキビは治るまでに時間がかかり、跡も残りやすい…それは上記のように、その原因に、ホルモンバランスや免疫・代謝などの因子が複雑に絡み合っていることが多いからです。それなのに、ニキビの角栓が皮脂でできているからと、10代の頃と同様の洗顔を中心としたケアを行っていては、改善しないばかりか肌を傷めてしまう場合もありますので注意しましょう。
大人ニキビの生成のメカニズムを知り、できたニキビの原因がある程度理解できるようになると、予防やお手入れの方向性も分かり、スキンケアへの徒労感や不安感も軽減できるようになりますよ…!
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