2016年6月13日(Mon)
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赤ちゃんを抱っこしている時のお父さんお母さんの日焼け対策
紫外線対策 / 2016年6月13日(Mon) / fine
この記事は約 4 分で読めます。
赤ちゃんとご一緒のお父さんやお母さん。お買い物やお散歩、保育園への送迎…と、街の様々なシーンでお見掛けします。
年間を通じての紫外線防御が必要と言われる中、今回はそんな小さなお子さんをもつお父さんお母さん自身の日焼け対策を、お子さんへの安全性といった観点も踏まえて考えてみたいと思います。
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赤ちゃんを抱っこしている時、日焼けしないようにするには?
月齢3・4か月を過ぎた赤ちゃんは、首もすわり動きもぐっと活発になります。
興味を持ったものには何でも手を伸ばすようになり、抱っこした状態で向かい合わせでいると、赤ちゃんは動きのあるお父さんお母さんの顔や腕をしきりに触ろうとします。
とても微笑ましい光景ですが、赤ちゃんはそうして触れた指をそのまま口に入れてしまうこともあるため、ご自身の顔回りや腕に日焼け止めを塗って良いものか、悩まれる方も多いのではないでしょうか?
また、暑いシーズンには、デコルテを見せる服を着る機会も増えますが、この場合も、抱っこした赤ちゃんが首回りの肌を直接舐めてしまうことがあり、同様の心配があります。
残念ながら、肌に低刺激なベビー用UVクリームを含め、市販のサンスクリーン剤で公的に「舐めて大丈夫」と謳う製品は、今のところありません。
ですので、赤ちゃんを抱っこされる方ご自身の日焼け対策の基本は、赤ちゃんが触れる部位にはUVクリームを塗らず、日傘やつばの広い帽子、衣類やストールなどを使って素肌を覆うことです。
特に日傘は、お父さんお母さんだけでなく、同時に赤ちゃんの熱中症・日焼け対策にもなりますので、積極的に利用いただきたいアイテムです。男性の方は、街中で日傘をさすのは少々抵抗があるかもしれませんね。
ですが、”実は紫外線感受性は女性より男性の方が高い(つまり、男性の方が少ない太陽紫外線量で日焼けする)ということが知られています”ので、これを機に、日傘を含めお気に入りのUV対策グッズを揃えてみては如何でしょうか。
引用元
佐々木政子 編著/竹下秀・国立環境研究所地球環境センター 編『太陽紫外線と上手につきあう方法』丸善出版 第5章-4,p61
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子ども用の日焼け止めは大人が使っても効果はあるの?
効果はもちろんあります。SPF20程度の製品が中心となりますが、デイリーユースには十分な数値です。
お子さんの肌は、大人と比べ皮膚が薄く弱いため、専用に作られたUVクリームはそれに適した成分で作られています。
例えば、肌に負担をかける紫外線吸収剤を使用しておらず(ノンケミカル)・合成界面活性剤をなるべく含まない・使用後は石鹸で落とせるといった特徴を持ったものが多く、大人の肌にとっても優しい仕様になっています。
但し、テクスチャーはやや落ちる感があります。
というのは、上記の合成界面活性剤は肌に刺激がある一方で、クリームの伸びを良くする性質を持っています。
そのため、一般の化粧品には多用されており、私たちもその使い心地に慣れています。
子ども用UVクリームは、それらをなるべく用いずに製造している分、使い心地が悪いと感じるケースが出てきてしまうのです。
大人用の日焼け止めを子どもが使うのはNG?
大人用の日焼け止めにも様々なものがありますので一概には言えませんが、標準的な製品は、健康な状態の大人の肌を基準に作られているため、その場合は、お子さんに適しているとは言えません。
特にSPF数値が高い(紫外線吸収剤を多く含んでいる)製品は炎症やアレルギーを引き起こす可能性が高く注意が必要です。
どうしても大人用のものを使う必要があるということであれば、紫外線吸収剤とは異なり、肌に負担の少ない紫外線散乱剤を使用した、低刺激のUVクリームを選ぶと良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんを抱っこする時の日焼け対策は、基本は日傘や帽子、衣類で覆うということになりますが、屋外へのお出掛け時間帯や滞在時間の長さも可能であれば工夫したいところです。
また、UVクリームを使う際は、低刺激のものであっても肌に合わない場合もありますので、パッチテストをお子さんと一緒に是非してみてくださいね。
2001年の薬事法改正により、化粧品は配合されているすべての成分の名称を表示することになりました。
成分表示を記録しておき、次回以降の化粧品選びの参考としたり、トラブルが生じた時は、診察時に医師に見せることで、原因成分の特定に早くつなげることもできます。
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